中古住宅は新築に比べて価格が抑えられ、魅力的な選択肢として注目されています。
しかし、購入後にトラブルが発生しないよう、事前に注意すべきポイントを押さえておくことが重要です。
特に「違法建築」や「確認申請」に関する問題は、大きなリスクとなり得ます。
1. 違法建築をしていないか確認する
中古住宅を購入する際、まず確認すべきはその物件が「違法建築」に該当していないかどうかです。
違法建築とは、建築基準法や都市計画法などの法律に違反して建てられた建物を指します。
このような物件を購入すると、以下のようなリスクが発生する可能性があります。
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建物が取り壊しを求められる
違法建築が発覚した場合、自治体から是正指導が入ることがあり、最悪の場合建物を取り壊さなければならないケースもあります。 -
住宅ローンが組めない
違法建築物は金融機関から担保価値が認められず、住宅ローンの審査に通らないことがあります。 -
資産価値の低下
違法建築物は売却時に買い手がつきにくくなり、資産価値が著しく下がる可能性があります。
チェック方法:
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役所で建築確認申請書を確認
建築確認申請書が役所に提出されている場合、設計図書や申請内容が法令に準拠しているか確認できます。 -
現地調査
実際の建物が建築確認申請書通りに建てられているかどうかを確認します。専門家(建築士や住宅診断士)に依頼するのもおすすめです。
2. 確認申請をきちんと通しているか確認する
「確認申請」とは、建築基準法に基づき建物の設計が法令に適合していることを
役所や確認検査機関が審査する手続きのことです。この手続きが行われていない、
または適切に完了していない場合、物件を購入した後で問題が発生するリスクがあります。
確認申請の重要性:
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安全性の確保
確認申請を通していない建物は、地震や火災などの災害時に耐久性が不足している可能性があります。 -
増改築時の制約
確認申請が未完了の建物は、増築や改築時に新たに申請が必要となり、余計なコストがかかる場合があります。
チェック方法:
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登記簿を確認
建物の用途や面積、構造などが記載されています。申請内容と現状に相違がないか確認しましょう。 -
売主や不動産業者に質問する
確認申請が通っていることを証明する書類を提示してもらいます。 -
専門家に相談する
確認申請が正しく行われているか、建築士や不動産の専門家にチェックしてもらうのも安心です。
3. その他の注意点
インスペクション(住宅診断)の実施
中古住宅購入時には、インスペクション(住宅診断)を依頼して建物の状態を調査するのが一般的です。
これにより、雨漏りやシロアリ被害、基礎の劣化などを事前に把握できます。
周辺環境の確認
住宅自体だけでなく、周辺環境も重要なポイントです。騒音、治安、交通の利便性などを確認しておきましょう。
住宅ローン控除の適用条件
中古住宅でも住宅ローン控除を受けるためには、一定の条件を満たす必要があります。
築年数や耐震基準など、税制面も確認してください。
まとめ
中古住宅の購入は、新築と比較してコストを抑えられる反面、
違法建築や確認申請の不備といったリスクが潜んでいる可能性があります。
購入後に後悔しないためには、以下の手順を徹底しましょう:
- 違法建築でないか役所で確認する。
- 確認申請が正しく行われているか確認する。
- 専門家の力を借りてインスペクションを行う。
これらのチェックを怠らず、自分や家族にとって安全で快適な住まいを手に入れましょう。
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