前回のブログでは、住宅の断熱と換気がアレルギーに与える影響についてお話しました。今回は、アレルギーを防ぐためにおすすめの換気システムや、断熱と換気を両立させる工夫について解説します。
1. アレルギーを防ぐための換気システム
換気システムにはいくつかの種類がありますが、アレルギー対策として特に効果的な方法を紹介します。
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第一種換気システム(機械給気・機械排気)
このシステムは、給気と排気を両方とも機械でコントロールするため、外気の汚染物質(花粉やPM2.5)をフィルターで除去しながら、清浄な空気を取り入れることができます。特に、熱交換型換気システムを採用すると、冬でも室内の温度を保ちながら換気ができるため、省エネ効果も期待できます。 -
第二種換気システム(機械給気・自然排気)
清浄な空気を積極的に室内に取り込み、室内の空気を自然に排出する仕組みですが、排気が自然に行われるため、気密性の高い住宅では効果が限定的な場合があります。 -
第三種換気システム(自然給気・機械排気)
一般的な住宅で多く採用されている方法ですが、外気をフィルターなしで直接取り込むため、花粉やホコリの侵入リスクがあります。アレルギー対策としては、給気口に高性能フィルターを設置すると良いでしょう。
2. 断熱と換気のバランスをとるための工夫
換気を適切に行いながら、断熱性能を維持するためには、以下のポイントに注意しましょう。
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熱交換換気を導入する
冬の寒い時期や夏の暑い時期でも、熱交換システムを利用すれば、外気を適度な温度にして取り入れることができるため、快適な室内環境を保ちつつ換気ができます。 -
調湿機能のある建材を活用する
断熱と換気を両立するために、調湿機能を持つ壁材や床材を使用すると、湿度を一定に保ち、カビやダニの発生を抑えることができます。 -
エアフィルターを活用する
換気システムにHEPAフィルターや活性炭フィルターを取り付けることで、花粉やPM2.5の侵入を防ぎ、室内の空気を清潔に保つことができます。 -
適切な換気計画を立てる
窓を開ける換気だけに頼らず、24時間換気を適切に運用し、室内の空気の流れを意識することが大切です。
住宅の断熱性能を高めることは、快適な住環境を作る上で重要ですが、
適切な換気がなければアレルギーのリスクが高まる可能性があります。
第一種換気システムや熱交換換気を活用し、外気の汚れを除去しながら
新鮮な空気を取り入れる工夫をすることで、アレルギー対策をしながら快適な住まいを実現できます。
住宅の断熱と換気を上手に組み合わせ、家族全員が健康に暮らせる環境を整えましょう!
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