近年、住宅の高気密・高断熱化が進み、エネルギー効率の良い住まいが増えています。
しかし、その一方でアレルギー症状に悩む人が増えているとも言われています。
実は、住宅の断熱性能や換気システムがアレルギーの発症や悪化に関係していることをご存じでしょうか?
1. 住宅の断熱性能とアレルギーの関係
断熱性能が高い家は、外気の影響を受けにくく、冬は暖かく夏は涼しい快適な環境を保ちやすくなります。
しかし、断熱が不十分だと以下のような問題が発生し、アレルギーの原因となることがあります。
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結露の発生
断熱性が低いと、壁や窓に結露が発生しやすくなります。結露が続くとカビが発生し、カビの胞子が空気中に浮遊することでアレルギーを引き起こす可能性があります。 -
ダニの増殖
室内の湿度が高くなると、ダニが繁殖しやすくなります。ダニのフンや死骸は、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎の原因となるため注意が必要です。
2. 換気システムとアレルギーの関係
高気密住宅では、換気が不十分だと空気がこもり、アレルゲン(花粉、ハウスダスト、カビ胞子など)が室内に蓄積されやすくなります。適切な換気システムが整っていないと、以下のようなリスクがあります。
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室内の空気が汚れる
高気密住宅では外気の影響を受けにくい一方で、空気が循環しにくいため、ホコリや化学物質(VOC)が滞留しやすくなります。これがアレルギー症状を悪化させる要因となるのです。 -
花粉やPM2.5の侵入
換気方法が適切でないと、花粉やPM2.5が室内に入り込み、アレルギーを引き起こすことがあります。特に春先の花粉シーズンには、換気の仕方に注意が必要です。
3. 断熱と換気のバランスが重要
断熱性能を向上させることは、快適な住環境を作る上で重要ですが、それだけでは健康的な空間とは言えません。アレルギーを防ぐためには、適切な換気システムを導入し、室内の空気を常に新鮮な状態に保つことが大切です。
次回のブログでは、具体的にどのような換気システムを導入すればアレルギーを予防できるのかについて詳しく解説します。お楽しみに!
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