高性能SW工法 7つの特徴 ~その④耐久性~
スーパーウォール:温熱環境 SUPER WALL
SW(スーパーウォール)工法の家を
こよなく愛する棟梁の小山です!
私が愛してやまないSW工法には7つの特徴があります!
①温熱環境
②空気環境
③災害への備え
④耐久性
⑤省エネ・創エネ
⑥音環境
⑦品質と保証
今日は④耐久性について説明します。
建てた時の性能を、ずっと維持し続けるために
家族が末永く快適に暮らすために、世代を超えて住み継げる家であるために、また、資産価値を維持し続けるために、建物の耐久性を見逃してはいけません。建てた時の性能を維持し続けるためのポイントは、湿気による壁内部への結露の発生を抑えること。特に断熱材の耐湿性がそのカギとなります。
住まいの強度低下・劣化の主な原因は、壁体内結露
住宅の壁の内部には断熱材が入っています。この断熱材のおかげで気密・断熱性が高まり、室内の快適性を保ちます。しかし、内部と外部の温度に差ができ、室内の湿気が壁を通過して断熱材の中で結露する場合があります。その結露を放置しておけば腐朽菌が発生し、接している柱や土台が腐食。家の耐久性や強度低下の原因となってしまいます。
室内で発生した水蒸気が壁の中に入り込み、結露が発生する場合があります。
結露の水分によって腐朽菌が発生し、柱や土台を腐らせ、建物の寿命を縮めます。
高性能な硬質ウレタンフォームが壁の内部結露を抑える
スーパーウォールの家で使用している断熱材は、高性能な硬質ウレタンフォームです。その特長は湿気を通しにくく、グラスウール比およそ2倍※の断熱性能。壁の内部結露を抑えることができるため、住まいの耐久性向上に効果を発揮します。
※1グラスウール(16K)との断熱性能比較
スーパーウォールパネルで使用している硬質ウレタンフォームは、独立気泡フォームで、小さな硬い泡(セル)が独立した気泡となっており、湿気を通しにくい構造になっています。
硬質ウレタンフォームの顕微鏡写真です。小さな気泡(セル)の集合体であることがわかります。硬質ウレタンフォームのセル内は、HFOガスで満たされています。
●HFOガス:地球温暖化係数が代替フロンの1/1000以下で、地球にやさしいノンフロンガスです。
実証されている硬質ウレタンフォームの耐水性
硬質ウレタンフォームは、吸水性実験からも水を通しにくい素材であることが実証されており、型くずれなどがなく、高い断熱性能を長年にわたり保ち続けることができます。
グラスウール(右)は水が染み込み約3分の2沈んでしまいました。硬質ウレタンフォーム(左)は水を通しにくい素材であることが確認できます。
最適な条件で発泡させる工場生産で品質管理
硬質ウレタンフォームは、イソシアネートとポリオールの2液を用いて混合・化学反応させて合成した発泡体です。単純なメカニズムで成型するため、条件を間違えると良品のウレタンは成型されません。LIXILの工場では、2液の調合比率、温湿度環境、発泡面の温度、発泡方法など、徹底した品質管理を行っています。現場における発泡ではなく工場生産にこだわる理由は、高性能なウレタンフォームの安定した品質を維持するために、細部にわたる品質管理が必要であるからなのです。
硬質ウレタンフォームは工場内の設備で製造します。加圧プレスの中で表面材と枠材の内部の空間にポリウレタン原液を注入し、発泡させます。
スーパーウォールの断熱材は、35年無結露保証
スーパーウォールパネルに使用している断熱材は、水分を透しにくい硬質ウレタンフォームを採用。室内からの湿気をガードし、断熱材内部に結露を発生させない高性能な断熱材です。LIXILは、瑕疵保証(10年間)では保証されない断熱材内部の結露による劣化を35年間保証※します。
※保証対象となる断熱材は、壁パネル、屋根パネル、小屋パネルに使用している硬質ウレタンフォームとなります。
築20年後に解体したSWの家がその耐久性を実証
築20年のスーパーウォールの家を解体した時に撮った写真があります。居室から水まわりにいたるまで、カビや結露の跡もなく、建築時のままの状態で維持されており、その耐久性の高さがよくわかります。
欧米諸国では家の寿命が70~80年で
長いほど価値のあるものとして扱われていますが、
日本の家の寿命は約30年ほど。
質の悪い建売住宅を取り壊しては
また建てるを繰り返している状況です。
これをスクラップ&ビルドといいます。
デザイン性はその時代とともに変化しますが、
丈夫で長持ちは本来いつの時代も変わりません。
安かろう・悪かろうの時代を卒業して
良い物を長く使う家づくりにしていきましょう。
建てる時の最初のコストは少し高くなりますが、
良いものは長く使うほど安いですし、
売却する時には高く売ることができます。
結局は、良いものは安くてお得なのです!
目先の建築コストだけで判断せずに、
生涯コストを考えた家づくりを心掛けましょう!
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