小山 志穗 自己紹介へ

敷地条件を調べる事は大切です。

2023/03/25(土) 家づくりのこと

こんにちは。

 

京都府宇治市で自然素材を使った、注文住宅・リフォームを行う工務店

陽だまりハウスです。



家づくりには、さまざまなルールがあります。

その中には、『これだけは必ず守りなさい』

という最低限のルールがあります。

それが、建築基準法です。


建築基準法の目的は、

建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、

国民の生命、健康及び財産の保護を図り、公共の福祉の増進に資することです。

建築物の安全性を確保するため、これまで何度も改正が行われています。


改正自体は良いことなのですが、

その結果、『改正前は適合していたが、現在のルールには適合していない』

という土地が出てきました。


ルールに適合していない場合、その土地の建物は、

・リフォームはできるが建て替えはできない

・既存の建物より小さな建物しか建てられない

などの制約を受けることがあります。


そこで、もしあなたが建て替えを検討しているなら、

まず最初に確認してほしいことがあります。

それは、『敷地条件』です。


確認しておきたい敷地条件は以下の通りです。


●権利に関する事項

 所有権や抵当権など、権利関係に問題は無いか。

 (登記簿謄本は法務局で取得できます。)


●環境や災害

 地盤の強度や地域の過去の災害など、安全性に問題は無いか。


●接道義務

 建築基準法で認められた道路(幅4m以上)に2m以上接しているか。

 (4m未満でも、一定の要件を満たせば問題ありません。)


●都市計画の区分

 希望通りの住まいを建て替えできる地域か確認する。

 (低層住宅の環境を保護する地域、中高層住宅に適した地域など、13種類の用途地域に分かれています。地域によって、建築できる建物とできない建物があります。)


●建ぺい率・容積率・高さ規制・斜線制限など、その敷地に建てられる面積や高さを調べる。

 (建築指導課など、役所の建築に関する部署で確認できます。)


●ライフライン

 上下水道、電気、ガスなどの整備状況を調べる。

 (解体前に停止依頼をするので、連絡先も調べておきましょう。)



建築許可が下りなければ建て替えはできません。

しかし、建築許可を必要としないリフォームやリノベーションなら可能です。

ただし、接道義務を満たさない狭い道路の場合、工事車両が入れないことがあるので注意しましょう。


なお、敷地条件に問題がある建物は、地域の相場より資産価値が低くなるかもしれません。

将来、売却を予定しているなら、別の土地での新築も検討した方が良いかもしれませんね。

 

 

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